どこにでも持ち出せるゲーミング環境 msi Prestige 15 A10SCレビュー

ノートPCは、自由にどこにでも持ち運びたい。

ところが、時々ノートと形容するにはいささか不釣り合いな大きさまで成長を遂げてしまう子もいる。以前所有していたAlienwareは、15インチで3.5kgの立派なガタイだった。持ち運びは楽ではなかったけれど、デスクトップPCに引けを取らない性能を誇り重たいゲームも問題なく遊ぶことができた。

持ち運べてしまうと、それなりの重さがあったとて持って行きたくなるもので、県外の友人宅や北海道への旅行などしばしば行動を共にした。

電源アダプタ込みで4kgを超す重さに、移動するたび、もっと軽かったらいいのに。と思わずにはいられなかった。

今回はそんな課題を解決すべく、持ち運びも、重たいゲームもそれなりに対応するPC(msi Prestige 15 A10SC-026JP)を購入したので紹介したい。

日々色々なPCの情報をチェックしているけれど、なかなか見かけない
コスト・スペックに優れた部類に入る一台だ。

msi Prestige 15 A10SC-026JPのスペック

CPU:Intel Core™ i7-10710U(1.1GHz / Turbo 4.6GHz / 6コア12スレッド)
メモリ:16GB(8GB ×2)DDR4
Disk:SSD 512GB(M.2 NVMe)
グラフィック:NVIDIA® GeForce® GTX 1650 Max-Q デザイン 4GB GDDR5
重量:1.6kg

第10世代のCorei7の中で主流だった4コア8スレッドではなく、6コア12スレッドもある最新世代のCPUを積載。SSDは一般的には最速の部類に入るM.2 NVMeの512GB。GPUもCPUとは別に独立した外部GPUの4GBが載っている。インタフェースも充実しており、Thunderbolt3 ×2、USB3×2、ヘッドフォン端子、マイクロUSBリーダーにHDMIと様々な周辺機器をUSBハブなしで接続可能。ビジネスシーンでもゲームシーンでも非常に汎用性が高い。

液晶はフルHDだがノングレアタイプのIPS液晶でであり、非常に綺麗。長時間見ていても問題にならない。メイン機として扱っても何ら遜色のないスペックを誇り価格が159,800円で非常にお買い得感もあった。

ここまでは、ゲーミングPCとしてはよくあるスペックだが、特筆すべきは重量の1.6kgだ。15インチディスプレイの独立GPU搭載機で1kg台は非常に珍しい。同シリーズのPrestige 14は14インチにグラフィックボード搭載でさらに軽量な1.29kgなので持ち出す頻度によってはこちらも凄い。どちらを買うか最後まで迷った。

実際に使ってみた

箱から取り出してまず感じたのは片手で持ち上がる軽さ。
重さとトレードオフされがちな剛性や質感にも安っぽさはない。

キーストローク1.5mmのキーボードはバックライト内蔵で打鍵感も良好。

早速主要なソフトを入れ、実際に使ってみた。

メインでプレイしているFF14の最新ベンチマークは、フルHDの最高品質設定でスコアが8022、平均フレームレートが54だった。

最高品質で遊ぶ予定はないが、レイドコンテンツで含めて十分対応できる数値が出た。おそらくプレイ中にDiscordを起動し、ボイスチャットをしながらでも何ら問題はない。前機種のAlienwareのスコアは11,563で平均フレームレートが81。30%ほどパワーダウンしているが、重量は半分以下になった。

個人的にFF14の快適さは画質よりもフレームレート(とプレイ画面サイズ)に依存すると感じており、54は実際のところはちょっと心もとない。本機でFF14を思い切りプレイするなら高品質(ノートPC)が丁度良さそうだ。

(スコア:11,514 平均フレームレート:79)

その他steam版のモンスターハンターワールドも、品質を中程度に下げれば十分にプレイ可能だった。

驚いたのは、ファンの音の小ささだ。

高性能なノートPCでゲームや動画の書き出しをすると、ガンガン処理できる代わりに爆音でファンが回る。ということもしばしば起こり得る。本機はしっかりとしたファンを搭載しながらも非常にファンノイズが小さく、付属スピーカーの性能と相まってヘッドフォンなしでも十分ゲームに集中できる。このあたり、マザーボードやグラフィックボード製品で世界有数のシェアを誇るmsiの開発力が為せる技なのかもしれない。

ゲーム用途以外にも満遍なく利用できる。昨今のテレワーク必須環境において役立つビデオチャットサービスもも題なくこなせる。付属のWebカメラの画質はそれほど良くはないが、Zoomのバーチャル背景も設定できた。(バーチャル背景は低スペックなマシンだと正常に動作しない)

少し残念だった点

ある程度の用途において万能ともいえる性能を持つ本機だが、実際使ってみるとやや残念なポイントも少なからずある。

・スペック表では連続16時間駆動とあるバッテリーは実際の運用では公称値の半分程度?

ちゃんと検証していないが、おそらく16時間は稼働できない。複数のアプリを起動しChromeで複数タブを開いての作業の場合半分~1/4程度が実際の連続利用時間ではないかと感じる。ただUSB-PDによる給電に対応しているので、対応するモバイルにバッテリーを持っていれば電源がなくても給電できる。コンセント以外からの給電に対応しているのは、持ち運ぶ上では非常に協力なアドバンテージとなっている。

・タッチパッドはもう少し

普段仕事でMacbookを使っている個人の感想になってしまうが、ちょっと滑りすぎて目的の場所に狙いをあわせにくい。こればっかりはなれかもしれないというか、appleがすごすぎるというべきかわからない。Windows機の中ではそうとうよいほうだと思うがそれでもまだMacには劣るなという印象。

・スリープからの復帰がワンテンポ遅い

スリープから復帰時msiのロゴが出てWindowsのログイン画面が表示されるが、自作マシンやMacと比べるとワンテンポ遅いと感じる。スリープ復帰時のmsiロゴはいらなかった。指紋認証がついていてセキュリティには強いが、認証速度は遅め。(スマホの認証に比べると)

・Thunderbolt3のインターフェースは左右に1基ずつ欲しかった

電源や映像の出力に重宝するThunderbolt3が2基とも左側についているのが若干の使いにくさを感じる。デスクの設置場所的に右側から電源を取りたいこともある。せっかく汎用性の高いThunderBolt3を搭載するなら左右に1基ずつの方が嬉しかった。弱点を完全に解消するわけではないが、純正のUSB-Cハブが付属されているのはありがたかった。有線LANのポートがついているので、外出先から重たいデータをアップしたり、オンラインゲームをするのに重宝する。

おすすめしたい人

・デスクトップ機とは別にサブマシンを用意しておきたい人
 メイン機が不調時のバックアップ機としていかがでしょうか
・移動が多い光の戦士
 光の戦士の中で移動が多い人。ホテルからのログインに
・MacBookProの価格やスペック、にやや疑問を感じている人
 サブ用(ゲーム用)として1台いかがですか。

色々書いてきたけれど、実際に使ってみると様々な用途に対応できる機種であることを改めて感じる。事務処理作業はもちろん、画像や動画の編集などクリエイティブワークにも十分対応可能なのに軽いのでどこにでも持っていける。(実際は外出自粛でまだどこにも、持ち出していないけれど)

早く持ち歩いてみたい。