23年ぶりの再会。ファイナルファンタジーVII リメイク レビュー

FF7が発売された23年前。不運にも受験生だった私は、1年間ゲームを封印し、勉強に励んでいた。それまでファミコン、スーパーファミコンと遊び倒してきたファイナルファンタジーが、次世代機であるプレイステーションで出る。というニュースは、当時の自分にとって超重要な出来事だった。が、断腸の思いでやりたい気持ちを抑えて勉強に向かった。

7の発売日は1/31。発売日とその翌日は、丁度それぞれ志望度の高い学校の入試日だった。そのまま2月いっぱいは受験が続くため、ゲームを楽しんでいる場合ではなかった。

FF7が気になりながらも入試の第一ウェーブを終えた2/3は月曜日。推薦で進学先が決まっている早期プレイ勢の話を聞かされることが嫌すぎて、仮病を使って学校を休んだ。まだ試験は残っていたし、結果も出ていなかったけれど、購入してあったプレステと合わせて開封してしまった。朝からプレイを開始し、夢中でプレイをしていたら、お昼過ぎ郵便が届いた。居留守を決め込もうと思ったが、プレイを中断して受け取りに出ると、1/31に受けた第二志望の合否通知だった。

2/4以降に結果発表予定だった通知が1日前倒しで届いていた。結果は合格。この瞬間に受験勉強は終わり、そのまま周りへの結果報告も忘れてFF7に没頭することができた。

FF7について思いを巡らせると、自分にとっては劇的な幕切れとなった人生の1ページが1つの記憶のセットとして再生される。だいぶ前置きが長くなったけれど、そんなFF7が23年の時を経てリメイクされた。分作だということも知っていたし、後でまとめて遊んだ方が総合的な満足度が高そうだったけれど、2020年における国産最高峰ゲームをリアルタイムに遊んでみたくなり、パッケージ版を予約し発売日からプレイを開始した。

以下ネタバレは含みませんが、クリア後のレビューのため後半のスクリーンショット等も使用しています。

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改めてプレイすると、あ〜そんな話だったなという具合に記憶が蘇ってくる。それまでドットで表現されていた世界が3Dとなったオリジナル版も相当衝撃的だったけれど、今作の驚きは当時以上だったかもしれない。

声優の器用と自然な表情により、キャラクターの感情面の揺れ動きまで読み取ることができ、さながらヒューマンドラマ映画をみているようだった。バレットは想像の3倍くらいうざい暑苦しいキャラだったし、ティファとエアリスに至っては美人すぎて困った。緩やかにどちらかを選ばされる展開に正直いろいろな思いが錯綜した。

スラムにはじめて降り立ったときに、空を覆うミッドガルに、こういう世界だったのかと驚かされ、敵として描かれていた神羅の大きさや非人道的な戦略に翻弄される世界を自分で体感しているようだった。これ、神羅ビル潜入とか絶対ムリでは?と絶望感さえあった。

戦闘システムも非常にスピーディーで爽快だった。敵との遭遇から流れるように戦闘になり、攻守入り乱れて撃破していく。継ぎ目のない戦闘とストーリーが没入感につながっていた。全体的に敵が強く、中盤以降は物理攻撃連打では全滅することもしばしば。相手の攻撃をどのように凌ぎ、どう弱点を突くか。全滅してはマテリアを付け替えて再挑戦。というスタイルが確立し、俄然面白くなった。

どうしても原作のプレイ経験から、トータルプレイ時間を予想しながらのプレイになってしまったけれど、終わりそうでなかなか終わらなかった。無駄に引き伸ばしている感もあったけれど、エアリスの奪還が非常に壮大な話になっていて楽しかった。

結果すべてのクエストをクリアし、ゆっくりめに遊んで35時間。個人的には1週目のクリア時間としては丁度よかった。四半世紀近く経っていたこともあり、細かい部分は覚えておらず、純粋に新作として楽しめた。続きが遊べるのがそうとう先になりそうなので、HARDモードも遊んでみようと思う。

ただ少し残念だったのはグラフィック。主要キャラ以外の人物やモブ、背景の描き込みが今までみたことのあるレベルだった。たぶんもっと描き込めるのだろうけれど、PS4側の限界なのか、開発コストの問題なのかどちらかわからないけれど、PC版やPS5版がでたらさらなる向上を期待したくなる。

それでも十分楽しめるので、GW引きこもって、なにしよっかな。という人は是非プレイをしてもらいたい。